プレミアリーグ:リヴァプールとゲーゲンプレス クロップ戦術

Europe League

今までプレミアリーグと言えばフィジカルサッカーが定番でした。しかし資金力が豊富になってきているプレミアリーグはあえて無能なイングランド人監督を添えるのではなく、優秀な外国人監督を連れてくるようになり、戦術が多様化しています。リヴァプールの場合はドルトムントからクロップ監督が就任してきたことにより戦術がかなり変化しました。

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リヴァプールFC

リヴァプールFCは、イングランドのリヴァプールを本拠地とするプロサッカークラブです。1892年に創設されたクラブであり、同じ地域にはエバートンと言うライバルクラブがいます。リヴァプールはとても歴史の長いクラブであり、UEFAチャンピオンズリーグの優勝、プレミアリーグの優勝経験もありますので間違いなく強豪の位置づけとなっています。

ホームスタジアム

ホームスタジアムはアンフィールドで、収容人数は6万人のサッカー専用スタジアムとなっており、試合はかなり見やすいです。チームカラーが赤となるため、ホームの試合のときにはスタジアムが真っ赤になります。それがゆえに愛称はレッズと言われています。リバプールのファンの愛称はKOPです。

ヘイゼルの悲劇

リヴァプールのサポーターは過激派が多く大きな事件も起こしました。ヘイゼルの悲劇とは1985年のUEFAチャンピオンズカップのユベントス戦で、リヴァプールサポーターの一部がユヴェントスサポーターの観戦エリアを襲撃。これがきっかけで39名が死亡し、UEFAはプレミアに対して、UEFA主催の国際試合への無期限の出場禁止処分を下しました。

ヒルズボロの悲劇

これは事件と言うよりは事故になるのですが、ヒルズボロの悲劇も起こっています。1989年のFAカップでノッティンガム戦において、ゴール裏の立見席に収容能力を上回る大勢のサポーターが押し寄せ死者96人、重軽傷者766人を出す惨事となったのです。

ユルゲン・クロップとは?

ゲーゲンプレスを語る前にまずこの人について言及が必要になります。ユルゲン・クロップとは2015年にリヴァプールやってきたドイツ人監督です。彼はドルトムントの監督として世界的に有名になりました。ドルトムントはリーグを連続優勝し、UEFAチャンピオンズリーグでは決勝まで進んだのです。ドルトムントと言うクラブがバイエルンを押しのけてタイトルを取ったということになり、彼の存在はビッグクラブに注目される存在となりました。そのとき彼が採用していた戦術がゲーゲンプレスと言われているのです。

ゲーゲンプレスとは?

ゲーゲンプレスとはミドルサードで相手にボールを奪われた直後にボールを奪い返しショートカウンターに転じるためのプレッシング戦術です。ここでポイントになるのはボールを奪われてからすぐにボールを奪い返すということになります。ショートカウンターをするためには相手の守備が整う前に攻め切りたいところ。そこで数秒以内にボールを奪い返すことが重要になります。これが嵌ると、すぐにゴールへ攻め切ることができるのです。

ハイプレスとの違い

ゲーゲンプレスに対してハイプレスと言う用語もあります。ハイプレスとは相手のビルドアップに対して高い位置からプレッシャーを与えて、攻撃の組み立てを邪魔する行為です。もちろんあわよくば、ボールを奪ってゴールを狙います。ハイプレスは相手のDFに対してプレスをかけるパターンが多いです。しかしゲーゲンプレスの場合はポジションを問わずボールをすぐに奪取する戦術になるため、狙いが違うのです。

ゲーゲンプレスの弱点

ゲーゲンプレスには弱点もあります。相手が受け身的なサッカーをする場合、あまり機能しないという点があります。とくにリトリート型の守備をするチームに対してはこの戦術は上手くいかないケースが多くあります。相手が積極的にボールを運んで攻めてくるチームの場合はこの戦術が上手くいきやすいので、相手次第で上手くいくかどうかがかわっていきます。

高い戦術理解度と運動量

ゲーゲンプレスをするためには選手にも能力が求められます。前線から積極的にボールを奪いにいくことになるため、必然的にコンパクトとなりハイラインになることが多いです。これを実現するためには運動量の高さと周囲との連携、戦術理解度の高さが求められるため、選手にも理解力が必要になります。

プレミアリーグを生観戦しよう

プレミアリーグは世界一興行面で成功しているリーグと言うこともあり、生中継している配信サービスはとても多いです。そのため、ぜひ生観戦をしてサッカーを楽しんでみましょう。

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